Googleが今、最も力を入れているのがMEOです。
Googleは本格的な自動運転の時代をしっかりと見据えています。
スマホやタブレットなどの端末で情報をリアルタイムで
取得できる現在、その先の未来把握がGoogleにはあります。
中でも予約機能などが実装されたGoogleマップのサービスは
想像を超える速さと充実したユーザー目線のサービス内容で
ますます欠かせない存在になってきています。
例えば、旅行先などでハッキリとした目的を持ってエリアへ行こうとするとき、
WEBブラウザでキーワード検索をしたことがあるかと思います。
沖縄旅行で「沖縄で美味しいソーキそばは、どこにあるのだろう?」
『沖縄 そば』と検索すると、対象となる実店鋪の情報が
検索結果に表示されます。それがMEOと呼ばれるものになります。
これは、Googleマップと連動してビジネス情報を事前に登録することで実現出来ます。
そこで、今回はGoogleマップを利用した検索結果で上位表示を狙い、
実店舗での集客に繋げるMEO対策について触れていきたいと思います。
MEOとは?MEOの基本的な概要
MEOとは、MAP Engine Optimizationの略称で、
主にGoogleマップに対する地図エンジンの最適化。
マップ検索エンジンの最適化を意味します。
ユーザーがGoogleマップを使い、
目的地を探しやすくなるようにするための対策を指します。
【MEO 3つのポイント】
- MEOではGoogleマップと連動して、ビジネス情報が記載されたGoogleマイビジネスが表示されます
- 自社のマイビジネスを上位表示させて、マイビジネスから集客やウェブサイトへ遷移させます
- マイビジネスを上位表示させるためのあらゆる対策を総称してMEO対策と言います
MEOの特徴 MEOのメリット
【MEOの7つの特徴】
1.基本的にすべて無料のサービス
2.エリア×業種で検索
例えば『大分』×『温泉』、『高知』×『お酒』といった組み合わせ検索
3.地域密着型の店舗ビジネスと相性が抜群
4.検索結果の最上位に表示されることが多いためCTRが高い
CTRが高いので最も見られやすいのがMEOの特徴とも言えます
【CTR】クリック・スルー・レート (Click Through Rate) – Web広告のクリック回数を、表示回数で割った割合
Wikipedia
5.効果が把握しやすい
リスティング広告やSEO対策をよくやる時に、
専門外の人だと効果が把握しづらいですよね
マーケターだとアナリティクスと繋いで分析結果を見れるが、
基本的に面倒くさい。そして数字が分かりづらい面もある
MEO対策についてはGoogleマイビジイネスというものを自社で管理できます
Googleマイビジネスから
- お客様がどれ位ルート検索したか?
- お客様がどれくらい電話をお店に欠けたか?
- お客様がどれ位WEBサイトを見たか?
数字ですべて把握出来るため、非常に効果が把握しやすいと言えます。
6.SEOと比べてMEOは競合が少なく勝負に勝ちやすい
SEOはキーワードによって色んなホームページが出てきます。
また、ブロガーの記事が自社より上に表示されたりもします。
有名なブロガーだけでなくあらゆる人が競合になり得る。
それがSEOです。
ただ、MEOに関しては地域密着のため、同じエリアの同じ業種のみが
ライバルとなります。
つまり競合が少なく勝負に勝ちやすいことを意味します
7.スマホとの相性が良い
スマホの普及によって、爆発的にMEOが使われるようになってきています
すぐに目的地にいきたい!スマホを使い地図で調べる
お客様目線からするとやはり有益なツールなんですね
MEOとSEO SEOとの基本的な違い
MEOとSEOは別物
MEO マップと連動したマイビジネスが出るもの
例えばGoogleで『長崎 ランチ』で検索した際、最も上に表示されます。
ビジネス情報がGoogleマップと連動して出てくるイメージです。
MEOはSEOより上位に表示されやすいですが、
キーワード選定によっては大きく変わります
『長崎』×『すごく良いシャンプー』で検索すると
MEOでは表示されません!
『長崎』×『美容室』だとMEOで必ず表示されます!
SEO ホームページや記事が出るもの
例えばGoogleで『編み物 編み方』や『北欧 インテリア』で
検索した際、MEOは表示されません。
お店や企業のホームページや『編み物の編み方』『北欧のおすすめ家具』
を紹介する個人や企業のブログページなどが上に表示されます。
MEOの掲載順位の仕組み 3つの主な要素
MEOの掲載順位
- 関連性
- 距離
- 知名度
1.関連性
検索キーワードとビジネスの関連性がMEOの掲載順位に影響します。
Googleが検索キーワードとビジネスとの関連性をしっかり判断した時、
マイビジネスが上位に表示されやすいためです。
長崎で温泉に行きたいユーザー像をもとに考察してみます
【『長崎』 『温泉』 『おすすめ』】で検索
【『長崎』 『温泉』 『食事』】で検索
もう少し掘ったキーワードを選定してみましょう
今度は【『長崎』 『温泉』 『日帰り』】でググります!
検索キーワードによるビジネスとの関連性をGoogleが判断します
Googleが『長崎にある温泉で日帰りで行ける施設』
としっかり判断した時、マイビジネスが上位表示
されやすいということになります
マイビジネスが上位に表示されるための対策
被リンク対策
キーワード選定
ホームページ内のキーワード含有数
2.距離
距離=検索した場所からの距離
例えば、長崎駅にいて『長崎』×『温泉』で検索した際、
長崎駅に近い温泉施設から表示されやすいです。
ただ、最も長崎駅から近い温泉施設が
必ずしも表示されるわけではないのです。
ポイントとしては、関連性と距離と知名度が
加味された中でも、さらに距離が近めの所から
表示されやすくなっています。
長崎駅から遠い温泉施設はチャンスがないか?
そんなことはありません!!
結論として、距離に関しては改善出来ませんが、
関連性と知名度で距離を補えます!
3.知名度
知名度=ビジネス(店舗)の知名度
『カフェ』を例に挙げます。
どんなカフェを思い付きますか?
スターバックス
ルノアール
タリーズ・・・
非常に知名度の高いカフェですね
つまりオフライン上の知名度と言うことになります
オフライン上の知名度よりもっと重要なのがネットです。
Googleで良く検索されるお店が非常に大事なポイントとなります
つまりオンライン上の知名度と言うことです。
SNSで発信して話題性を作る
お店がブロガーから紹介されている被リンクとその数
他のサイトで紹介(被リンク)されているか
このオンライン上の知名度は上記対策の出来る領域で、
その動向をGoogleはきちんと総合評価します!!
マイビジネスの作成
正しく作っていけば、今後のMEO対策がしっかり行えます!
逆にマイビジネスをしっかり作成しないと全く効果が出ないので
しっかりやりましょう!!
1.Googleのブラウザから『Googleマイビジネス』と検索
公式のサイトが出てくるのでクリックします。
右上のログインをクリックしてください
2.店舗のビジネスの名前を入れるスペースがあるので、店舗の名前を入れる
すでにマイビジネスがアップされていることがほとんどのケースです。
新規オープンのお店の際は
『ビジネス名を入力してください』の項目へ進みます
お店の名前を入力しましょう
3.『ビジネス拠点以外の地域でもサービスを提供していますか?』
基本的に対面販売などのお店は『いいえ』でOKです。
下記の際は『はい』となります。
お店自体は佐世保市にあるけど、
デリバリーをやっていて大村市まで
サービスを提供している
会社は長崎市にあるけど、
離島の五島市や対馬市で
サービスを提供している
ECサイトなど非店舗ビジネスは『いいえ』となります。
4.『お客様のビジネスに最も近いカテゴリを指定してください』
大事な項目ですが、後々変更も出来るので
まずは最も近いカテゴリーを入力します
・居酒屋だと『居酒屋』のカテゴリが出てきます
・美容院だと『美容院』のカテゴリが出てきます
カテゴライズが際どい『カレー屋』さんなどで、
入力した場合は出ないことがあります。
その際は表示されるものの中から、
該当する関連するカテゴリーを選びます。
『カフェ』と『ジム』を一緒に同一店舗で
展開している際はまずメインとなる業態を決めます
ポイントとしては
・『カフェ』メインの『ジム』なのか、
・『ジム』メインで『カフェ』もやっていますなのか
自分がどちらの検索ワードで出したいかを決めます
5.『ユーザーに表示する連絡先の詳細を入れてください』
電話番号
単純にお店の固定電話の番号でOKです!
後ほど対応する【オーナー確認】で必要になるかもしれないので、
フリーダイヤルより通常の固定電話番号の方がベターです
ウェブサイトを入れる
店舗(自社)オリジナルのホームページを載せます
これはMEO対策としての効果を生みます
(ホットペッパーや食べログ等のサイトは避けてください)
6.『完了させてこのリスティングを管理します』
完了【終了】でOKです
7.『確認方法をお選びください』
『本当にあなたのお店ですか?』Googleが確認します
・電話確認
自動音声で確認コードが発信されます
フリーダイヤルだと確認の電話が
Googleからかかってこない可能性もあります
・メール確認
メールで確認コードが送付されます
ホームページにきちんとした
オリジナル(ドメイン)のメールが記載されていないと
確認メールが届かないこともあります(おそらく多いです)
・ハガキ
マイビジネスに登録した住所に
確認コードを記載したハガキが届きます
マイビジネスを作りたての人、
ホームページを持ってない人向けとなります
早く届くこともありますが、基本的に
申請から確認コード受け取りまで19日かかります
オーナー確認は非常に大事です
確認コードでオーナー確認を完了することなく、
Googleマイビジネスが検索結果として
確実性を持って表示されることはありません
表示されたとしても、それは極めて薄い内容のマイビジネスです。
外部から投稿された内容を反映した、
限定的な情報に留まっているからです。
【確認コード】は電話、メール、ハガキの3択です。
結論から言うと、【確認コード】はハガキで受け取り
オーナー確認を行うことを個人的にオススメします。
店舗ビジネスでホームページの電話は
フリーダイヤルではないでしょうか。
オリジナルメールのドメインをしっかりと取得し、
アドレスをホームページに記載していますでしょうか。
また過去にマイビジネスを自店で管理していたけど、
管理者用のメールアドレスが行方不明、
もしくはプライベートメールだったかもしれません。
把握出来ていない店舗は多いかもしれません。
経験に基づく理想形(あくまでローカルビジネスでの私見です)
申請から受け取りまである程度の日取りとなりますが、
ハガキで確認コードをGoogleから郵送してもらい、
第三者も含めて複数人で(ここポイントです)確実に
管理します。
オーナーさんからの投稿が一切出来ない、管理者不明による
新規投稿や修正ができない空白期間を避けることが重要です。
ユーザーさんに正確な情報を定期的に提供することは
マイビジネスを育てることであり、MEO対策の根幹になります
マイビジネス運用(投稿編)
集客につながりやすい
- 最新情報
- イベント
- 特典(クーポン)
- 商品
1.最新情報
気軽にやりましょう
全く関係ない画像とかでもOKです
1週間のみ表示されます
2.イベント
期間限定!
キャンペーン中!
3.特典(クーポン)
クーポンだ!
マイビジネスからの集客か、どうかの効果測定が出来ます
セール価格から10 %OFF
クーポンコードを発行出来ます
店頭で提示します
クーポンコード 〇〇雑貨店0710
〇〇雑貨店で7月の夏のセール期間中に
クーポンコードを店頭で提示すると10%OFFにします!
4.商品
飲食店がわかりやすいかな
値段
ランチメニュー
値段とカテゴリ毎の商品を掲載出来ます!
商品カタログ、飲食店のメニューみたいなものが設定出来ます
飲食店でランチを投稿しますね
ランチセットAは800円
ランチセットBは600円
【投稿方法】
マイビジネスにログイン
【投稿】ボタンを押す!
【投稿のジャンル】を選択!!
- 最新情報(を追加)
- イベント(を追加)
- 特典(クーポン)(を追加)
- 商品(を追加)
【投稿する際の手順1→3】
- 写真
- 文章
- 公開
2.文章を記載後、【ボタンを追加】押すと
- 予約
- オンライン注文
- 購入
- 詳細
- 登録
上記いずれかを選べる状態(ボタン)になります
選択した各項目全てにURLを設定することが出来ます!!
例えば『予約』を選択し自社URLを貼り付けると
自社の予約サイトに飛ばせます!!
マイビジネス運用(写真投稿編)
最低限必要な素材
- 店内・外観
- 360°ビュー
- スタッフ
- ロゴ・カバー
店内写真
店内の様子は一方向だけでなく、多角的に。
一枚だけではなく複数枚投稿します!!
外観写真
看板込みの写真は必須です!!
【チェックポイント】
Googleがこの店がしっかり存在していることを認識するために必要です。
そして、マイビジネスと関連づけ掲載順位にも関わってきます!
お店までの案内も大事です。
正面からの写真だけでなく、斜めからのカットを
2〜3枚でいいので投稿します
360°ビュー
載せている所が少ないので、競合店との差別化を図れます!
店内&外観の360°ビューは両方大事です。
実際に来店したようなイメージを
マイビジネスユーザーに与える事が出来るため、
集客にも結びつきます。
Googleからの評価も上がり、掲載順位にも関わる要素となります
スタッフの写真
SNSでは載せているが、マイビジネスで掲載しているお店は少ない
360°ビューと同様に
載せている所が少ないので、競合店との差別化を図れます!
スタッフの写真を載せる事でユーザーさんへ安心感と信頼感を与え、
Googleからの評価も上がり、掲載順位にも関わる要素となります
ロゴ・カバー
ロゴとカバー写真は大事です。
マイビジネスで口コミ返信の際に、このロゴがアイコンとなります
Googleマイビジネスのナレッジパネル
トップ写真は自社ではコントロールしにくいが
きちんとカバー写真を自社でアップしていると
ナレッジパネルのトップ写真として
カバー写真が意図的に表示されやすくなる可能性もあるようです
【注意点(原則でありデバイスによって可能な場合はあります)】
- 写真はPCから
- カテゴリーはPCのみ
- モバイルは非対応
マイビジネス運用(口コミの返信編)
口コミの返信 3つのメリット
- Googleからの評価UP(←Googleが公表)
- 口コミ投稿者からの評価UP
- 検索ユーザーの比較材料
口コミの返信は地道だけど非常に重要です!
オーナーからの口コミ返信は
- リピート率を向上
- 第三者からも見られ、検索ユーザーかの比較材料にも寄与
【口コミ返信の注意点】
- すべての口コミに返信する必要があります
- バッド評価の口コミには紳士的に対応します
- 評価のみにも返信します
Googleが公表しています
この口コミ返信の注意点は『掲載順位を上げる要素である』と。
【悪質な口コミに対して】
事実無根の誹謗中傷にはGoogleに申し立てをします。
ただ余程の酷い内容でない限り対応は難しいようです
視点を変えるとその分ユーザーからのリアルな評価ともいえるため、
意図的に操作が出来ない分、信憑性に繋がっている側面もあります
ユーザーからの目線を第一に考えるGoogleのスタンスであり、
その姿勢が信頼されるブラウザであるといえるのかもしれません
最後に
- 関連性
- 距離
- 知名度
掲載順位を決める3つの要素への対策は非常に大事です!
ただ、掲載順位を上げることがゴールではありません。
何よりも重要なのは集客への着地とリピーター施策です。
小手先だけのテクニックではなく、
ユーザー目線を第一に考えるGoogleの姿勢そのものが肝要となります。
裏ワザは無いと言うことです。
まずはしっかりとしたマイビジネスを作ることです!!
ユーザー目線で着実に課題を解決していきましょう
コメント